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2022.11.5(土) たなフェス 『能舞台』   ご観覧ありがとうございました

たなフェスとして装い新たに生まれ変わった  

京田辺市民まつり。              


その記念すべき第一回初日の"きららホール"に

てステージを務めました!

その演目は・・・・能楽発祥の碑、薪能金春

芝跡の碑のあるわがまち京田辺にちなみ、

  《 能 舞 台 》 

以前より、私たちすきなまち京田辺塾では京田辺が能楽発祥の地だという説があることから、そのことを皆様に知っていただくようなイベントができないかと考えておりました。

能楽発祥とも言われる町に住む以上、能にだってふれておきたい。気軽に能に触れる機会をなんとか持てないか・・・


今回その思いに、同志社大学でクラブとして活躍されている能楽部観世会のメンバーの方が協力下さることになりこのステージを持つことができました。


能舞台に入る前にちょっぴりのわがまちの能について知っておきましょう。

能楽発祥の碑は薪神社に立っています。薪神社は一休寺のすぐそば。一休寺の方には、門前に薪能金春芝跡の碑が立っています。これはむかし一休さんが酬恩庵(現在の一休寺)で暮らすようになった時、それを聞いた金春禅竹が一休を慕って京田辺に移り住み、一休のためにここで舞を舞ったといわれる場所なんです。金春禅竹という人は世阿弥の娘婿で、とても能に優れた人でした。能の作品を作ったり、能理論の伝書をしたためたり、また舞ってもとても上手な人でした。

禅竹が演じた場所が薪。

薪という地名は、お隣の八幡市にある石清水八幡宮の神事などで使う薪を納めていたからその名がついたといわれています。その薪の地で演じた舞こそがその名にちなみ薪能と呼ばれ、薪能の発祥は京田辺だという説があるのです。

また、薪能こそが能楽発祥だという説が有り、それ故に能楽発祥の地は京田辺だとも言われているのです。

 

まずは今日舞台を務めて頂く精鋭6名に登場いただきメンバーのご紹介。

(このホームページでは演目ごとに紹介させていただきます)

今日の舞台では、皆さんになるべくわかりやすい舞台になるよう三つの演目から抜粋したハイライトシーンを演じてもらいます。演じる前には一番ごとにシテ(能の主役)の方から、その演目のあらすじと見どころを簡単に説明していただいてから演じていただきました。


さぁ、ではプログラムの始まりです。


1. 淡 路 (あわじ) キ リ   シテ:本田 哲也 さん

  ある老人が、イザナミとイザナギの二神が日本列島の始まりとして淡路島を繁栄させて

 いくさまを語るお話。今日はその中の、最後にイザナギが現れて島誕生の話をし、日本の

 繁栄を祝い、舞を舞うシーンを演じます!


2. 女 郎 花 (おみなめし)  シテ:鈴木 仁啓 さん

  小野頼風という男が主人公。頼風に浮気されたと思った妻は、川に飛び込んで自殺して

 しまう。それを悲しんだ頼風も後追いして川に飛び込むが、地獄に堕ちて鬼に痛めつけら

 れてしまうというお話。川に飛び込んで死にゆくシーンと地獄で痛めつけられるシーンを

 演じます!


3. 須 磨 源 氏 (すまげんじ) キ リ  シテ:今中裕美子 さん

  春の夜に、須磨で月宮から降りてきた光源氏の霊が現れ、優雅な舞を舞うというお話で

 す。その中の、月の美しさに惹かれて、現世にいた頃と同じ青海波の舞をするシーンを演

 じます!



最後になりましたが、今日の舞台で謡を合唱してくださった地謡(じうたい)の方をご紹介。

舞台前方、写真右側から  小村純さん、安達琢朗さん、川本睦さん。

お三方の声、とっても素敵でした。舞台からの独特の節回しは3人の声が揃い、力強く気迫を込めたひとかまりの音として席後方まで響き渡っていました。


舞の後は、皆さんに今日の感想や今後の活動をうかがいました。

メンバーの皆さんにはこういう機会を持つことができたことを喜んでいただけたようです。

観世会の皆さんは、来る11/28(月)に、《 同志社大学EVE能 》に出演されます。

同志社大学の能楽部の4会が集結して行う舞台だそうです。こちらは今回のステージのようなダイジェストではないそう。演じ手もシテだけではなくワキ・ツレといった相手役も登場し、扮装も施されますし、お囃子も演奏されるそうです。

能に興味を持たれた方、もう少し掘り下げて観てみたいなと思われた方、場所は東山の観世会館。入場無料だそうです。ぜひそちらへも足をお運び下さいませ。


最後はすきなまち京田辺塾の橋本理事がご挨拶。

わがまち京田辺の魅力をもっともっと発信し、魅力に触れて頂ける機会をこれからも作っていきたいと思っています。わがまちを誇りに思いもっともっと大好きな町になっていただけるようこれからも頑張ってゆきます。

私たちの活動にどうぞ関心を持って下さいね。

(そうそう、因みにですが、来年も再来年も・・・この舞台は続けたいと思っています。

  観世会の皆様からも来年もお任せ下さいと心強い言葉をいただいてますよ~。)

何はともあれ、すきなまち京田辺塾が企画した初めての能舞台。多くの皆様にご鑑賞いただき、無事にステージを務めあげられましたこと、まずはご協力くださった同志社大学能楽部観世会の皆様に心よりお礼申し上げます。

そして、会場に足を運んでいただき、ご鑑賞くださったすべての観客の皆様にも心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

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