防災フォーラムへのご来場有り難うございました (その②)
- sukimachi2015
- 6月29日
- 読了時間: 3分
更新日:7月3日
それでは、被災された方はどういう状況で、どう感じられたのか、そして今どう感じていらっしゃるのか。
続いては実際に被災された立場の方からのお話。
講演して頂いたのは、東日本大震災の語り部 TEAM 学防災 (まなぼうさい) の 星 千春 様 です。
星様は、当時福島県郡山市にお住まいで凄絶な状況を体験されました。
現在は京都市伏見区に在住。今住んでいらっしゃる地域を中心にTEAM 学防災として、震災の経験を元にした防災活動に取り組んでいらっしゃいます。

東日本大震災が発生したときのこと。
突然に激しい地震が襲ってきた時に
人々はどんな行動がとれるのでしょうか。
動画などを交え体験を語って下さいました。
日頃避難訓練をしたり、落下物から頭部を守るためにヘルメットを被ることを推奨して準備をしている立場の方達でさえ、震度6弱の立つのもままならないような状況の中ではそんなことを考えるにも至らず危険な場所から命からがらのように逃げるしかない様子でした。
そんな状況の中で被災者となり、そのうちに思われたことは 知らない という恐怖だったそうです。
*冷静さを保つことの難しさ
*災害の恐ろしさ
*対処法、非常時、制度、情報手段、不自由・・そんな何もかもをちゃんとは知らなかった
*そして決断することの難しさ
そうですよね。話を伺うまではそんなことを考えることすら知らなかった・・・
知る事って重要です。体験談を聞かせて頂くことも知ることにつながる重要なことです。

そして東日本大震災では、より被害が甚大だった津波のこと、原発のことが報道でクローズアップされることが多く、その他の被災地になかなか目が向かなくなっていたこと。
同じ被災者であっても、家族を失った人や家を失った人に比べその方たちほどでは無いと思うとその被災者が無意識のうちに我慢をしたり弱音を吐けなくなっている現状・・
話を伺って、考えてみたら本当にそうだなと目から鱗・・でした。

そして続くお話は、備えがいかに大切かと言うこと。
災害は1度だけではなく繰り返しやってくる。
備えは盾となり、そしてクッションの役割も果たすのです。
災害時に どこにいるのか、誰といるのか、 あなたの年齢は? 立場は? 事情は?
それぞれに、それぞれのカタチがある・・・
被災者の数だけの悲しみがあり、思いがあり、それはどんなに時間がたっても同じ。

復興についてもそれぞれのカタチがある。
国の思う復興、行政が思う復興、市民が思う復興は少しずつ違うのです。
町を知る人、これからの町を支える人が中心になって行動する事。(自助)
そして地域住民同士で助け合い支え合う。(共助)
その声を聞き、すくい上げてつなげる。(公助)
これが理想。
体験者だからこその深いお話がいっぱいでした。
多くの方に是非実際に聞いて頂きたい講演でした。
TEAM学防災様は防災グッズもご持参の上、展示して頂きました。
大変参考になりました。
=その③に続く=
(その①、その③もご覧下さいね)
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