遅ればせながらの”たなフェス”報告~!
- sukimachi2015
- 2023年12月1日
- 読了時間: 3分
11月もいよいよ終わりです。。。
月上旬に行われた"たなフェス"、多くの方で賑わいましたね。
すきなまち京田辺塾のたなフェス能舞台の様子、遅ればせながらご報告させて頂きま~す。
まずは、すきなまち京田辺塾よりご挨拶。
わがまち京田辺こそが薪能発祥の地と言われる説があることを紹介させて頂きました。
かいつまんでいうと・・・
一休さんは晩年京田辺に移り住みましたが、一休さんを慕って金春禅竹という人もそのそ
ばに移り住みました。
金春禅竹は世阿弥の娘婿で、能役者としても、能作者としてもとても優れた人でした。
禅竹は一休さんのために舞を演じていたそうです。その場所は一休寺の門前で、今そこに
は『薪能金春芝旧跡』という碑が建っています。
そこは薪という地名なのですが、それは石清水八幡宮の神事などで使う薪を納める地であ
ったからついた地名だそう。舞を演じた薪という地名、これこそが薪能の名称の由来だと
いう説があるのです。
さらに一休寺のすぐそばにある薪神社には『能楽発祥の碑』もあります。この碑文には、
『能楽は薪能に始まり・・・』といった言葉が刻まれていて、薪能発祥、つまりは能楽発
祥の地としての碑になっているようです。
ということで、能楽発祥の地・京田辺ならば是非『能』に触れて頂きたいと、去年に引き続き今年も同志社大学の能楽部観世会の方々にご協力頂き、"たなフェス能舞台”のステージを持たせて頂きました。

簡単な説明の後は
今日演じて頂くメンバーの方の登場。
観世会より精鋭6名に駆けつけて頂きました。
袴姿が凜々しいですね。
余談ですが、
皆さんご自身で衣装を素早く身につけられるんですよ。袴って難しいと思うんですが、凄いですね。そして所作もしっかり身につけてらして、流石です。
たなフェスでは三番(能は曲数を番で数えます)の演目を披露して頂きました。
それぞれの演目の前に、シテ(舞い手)から、あらすじや見所を簡単に説明してもらってから演じてもらいます。地謡(じうたい。謡い手)は三番全てを、前川拓斗さん、松本一真さん、坂下利原さんの3名が務められました。
最初の演目は『氷室』、シテは前川隼人さん。

氷室の明神が都に氷を運ぶところを演じます。扇を水平に保ち、氷を落とさないように運ぶ姿が見所でした。

次の演目は『屋島』、シテは衛藤真緒さん。
ご存じ平家物語の屋島の戦いのシーンを
テーマにした曲。勇猛で生々しい戦いの
様子を見事に表現されていました。

そうそう、演目ごとに、スクリーンに謡の文を映し出していましたが、気づいてもらえたかな?
たなフェス能舞台のトリは『班女』シテは川本睦さん。

遊女花子は吉田の少将と契りを結びますが、恋する少将の旅立ちに狂女となって彷徨う姿を演じられました。人の心の裏表を舞で表現されました。
ご観覧頂いた皆様には、能がどんなものなのかとか、さらには日本の伝統文化『能』の素晴らしさを感じて頂けたでしょうか?

同志社大学・能楽部観世会のみなさん、素晴らしい舞台をありがとうございました。
時間がとても短かったので、少々物足りないと感じた方もいらしたのではと思いますが、11月28日に京都観世会館で行われる同志社大学の『EVE 能 』も紹介させて頂きました。
こちらは一日をかけ、お囃子も入り、トリの演目では能面や能装束もつけて演じられ、一段と能に引き込まれるのではと思います。(またその様子もブログでお伝えしたいと思ってますのでご期待を~。)
会場に足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
京田辺こそが、能楽発祥の地だと発信すべく来年もやりますよ~。是非是非応援下さいね。
できうれば【京田辺薪能】、そんなイベントができるようになるといいですよね。
わがまち京田辺塾は、これからも京田辺の素晴らしいところを発信してゆきます。
興味を持って下さった方、一緒にやってみたいと少しでも思って下さった方がいらしたら、是非ご連絡くださいね。 m(_ _)m
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